新型コロナウイルス感染症の流行が続く中で、妊産婦は、自身のみならず胎児・新生児の健康等について、
強い不安を抱えて生活をしている状況にあります。
この度、大阪府では、妊産婦の不安を解消するため、妊産婦への寄り添った総合的な支援を新たに開始します。
上記大阪府の手順に従って2020年7月27日(月)より、検査受付を開始いたします。大阪府のパンフレットにもありますように、コロナPCR検査に際してはメリットとデメリットがあります。ご理解、ご同意を頂いたうえでの検査になります。メリットデメリットの詳細は以下の動画をご参照ください。
妊産婦の方は、出産や育児を控え、新型コロナウイルス感染症の流行に不安を感じていると思います。
感染が確認された場合でも、皆様の不安を少しでも軽減できるよう、助産師などが支援を行います。
分娩時の”いきみ”は、エアロゾルを発生するといわれています。時に数時間に及ぶ”いきみ”は、コロナウイルスの院内感染リスクを高めます。
院内感染を防止するためには、妊婦さんは”マスクをつけていきむ”こと、介助者はN95マスクとフェイスシールド、手袋、予防衣を着用することが必須の条件になります。
分娩時マスク着用は、院内感染予防の大原則ですが、実際にマスク着用を妊婦さんにお願いしている施設は60%ほどといわれています。背景にはコロナ感染数の地域差があります。コロナ感染者がほとんどいない地域で、分娩に苦しむ妊婦さんにマスクを強要することには疑問があります。一方、コロナ第二波が切迫している地域では、院内感染予防を強化する必要があります。
”現状ではPCR検査を実施したとしても100%正しい結果が得られるわけではない”ものの、実際の分娩経過の中で、苦しいときにマスクを外していただけるかどうかの判断の一助にはなると思います。
分娩時マスク着用について、”コロナ禍での出産 マスクはつけるべき?”というテーマで、NHK News Up に詳しく特集されています。日本産婦人科学会の方針も記載されています。コロナが急増している関東地域の話になっていますが、関西地域でも現状は同じです。是非一度ご覧ください。